フィールド科学教育研究センター 森林生態系部門 准教授
京都大学フィールド科学教育研究センター准教授。ハーバード大学大学院 進化・個体生物学部(Department of Organismic and Evolutionary Biology, Graduate School of Arts and Sciences, Harvard University)修了(Ph.D. in Biology)。独立行政法人海洋研究開発機構特任研究員、兵庫県立大学シュミレーション学研究科准教授を経て、2014年より現職。
専門は、情報科学をツールとした森林生態学。地球温暖化から人類の進化まで、人と自然のかかわりを考えることがライフワーク。近年は、観測データでシミュレーションを最適化するデータ同化や、画像データから植生を識別する深層学習などを行う。
植生を自動識別するAIの実装に力を入れており、既存の航空写真からスギ・ヒノキの人工林を判別する技術、ドローン撮影映像から人工林の材積を推定する技術は、すでに民間企業や自治体との共同事業として発展している。2022年度京都大学インキュベーションプログラムにプロジェクト「Deep Forest ~ 植生自動識別AIによる林業・環境関連事業の変革 ~」で採択された。なお、本プロジェクトと類似した名称の企業があるが、私とは一切の関わりがないのでご注意いただきたい。
環境問題や関連する学問について市民にわかりやすく伝えることを使命と感じ、研究のかたわら執筆活動や講演活動を行っている。著書に『学んでみると生態学はおもしろい』『地球システムを科学する』『生物進化とはなにか』『生態学者の目のツケドコロ』(以上ベレ出版)、『生態学は環境問題を解決できるか』(共立出版)、『2050年の地球を予測する』(筑摩書房)などがある(Amazonの著者ページ http://www.amazon.co.jp/%E4%BC%8A%E5%8B%A2-%E6%AD%A6%E5%8F%B2/e/B00ISS0PK6)。
2025年度の中学国語の教科書(光村図書および東京書籍)に著作が掲載されることとなっている。