文学研究科 京都大学・ハイデルベルク大学国際連携文化越境専攻文化越境講座 講師
以前に、メディア心理学や文化心理学的なアプローチで、いわゆるボーイズラブというジャンルの日本やドイツのユーザーの使用と満足を研究した。その後、ロールプレイングゲームの文化越境的な世界における、包摂と排除のダイナミック、ネットワーク化された興味共有コミュニティーにおける影響と主体形成、ステレオタイプの作用、文化的メディエーションに焦点を当てた。現在は、学習効果や、ライブ・アクション・ロールプレイングを治療的手段だけでなく、研究結果の発表にも活用する方法について研究している。
この研究は、日本学で培った専門知識をベースに、文化研究の「国民国家のデフォルトモード」を克服しようとするもので、その結果、トランスカルチュラリティ(文化越境研究)という学際的な分野に辿り着いた。
科研費プロジェクト「疑似共在性を用いての文化越境的学習:自分と違う文化と生活世界の実際体験方法」の研究代表者として、疎外された「他者」に対する意識を高め、一人称の体験を通して理解を生み出すことを支援する手段として、ライブ・アクション・ロールプレイを探求していた。現在は、ロールプレイングと気候変動に関するプロジェクト(ECLIPSE)のリード・コーディネーターとして、関連のあるの研究を続けている。