防災研究所 防災研究所附属斜面未災学研究センター(宇治市) 教授
物理探査技術者として33年以上にわたって、より良い調査手法や解析アルゴリズムを土木・環境分野の地盤調査に提供するよう働いてます。千葉大学理学部地学科を1990年に卒業後、応用地質に入社しました。その後、1999年にマサチューセッツ工科大学の地球科学分野で修士、2008年に京都大学の工学研究科で博士を取得しました。2010年に渡米して応用地質の子会社のGeometrics社で主に測定器や解析ソフトウェアの開発に従事しました。2024年から京都大学防災研究所に勤務しています。主な研究分野は、屈折法地震探査、表面波探査、微動アレイ探査、差分法による波動場シミュレーション、光ファイバを用いた振動計測(DAS)、機械学習などです。これらの開発した解析アルゴリズムを、屈折法地震探査、表面波探査、微動アレイ探査、PS検層など解析プログラムにまとめてSeisImagerとして提供し、多くの技術者に使ってもらっています。物理探査学会、米国物理探査学会(SEG)、米国土木環境分野物理探査学会、ヨーロッパ物理探査学会、アメリカ地震学会などに所属し定期的に発表しています。2014年にはアメリカ物理探査学会においてHonorary Lecturerに選ばれ、「Integrated Geophysical Methods Applied to Geotechnical and Geohazard Engineering: From Qualitative to Quantitative Analysis and Interpretation」というタイトルで講演を行いました。最近では「Seismic Ambient Noise」の共著や、アメリカ物理探査学会のトレーニングコースで「Passive Surface Wave Methods Using Ambient Noise: from Basic 1D Soundings to High-resolution 3D Imaging」を担当しています。