Graduate School of Informatics, Department of Informatics Associate Professor
生態学的合理性からの認知科学
人間の知覚や意思決定を、多次元の感覚表象を脳が効率的に読み取ろうとした結果としてモデル化します。脳の表象構造は、環境構造や生物特性に制約されます(外界の不均一性、網膜の細胞分布、神経発火の確率性など)。そこで、この特定構造下での最適化問題として、錯視やメタ認知バイアスを含む様々な現象を説明します。すなわち、制約下での適応の結果、必然的に起こるものとして人間行動や意識の問題を解き明かします。
脳の表象構造を特定し、その必然的帰結として諸現象を統合することが、心理学の有力なメタ理論だと提唱します。この指針のもと、個別現象の再現性を超えて、各現象を横断的に結びつける理論体系の構築を目指します。