農学研究科 応用生命科学専攻生物機能化学講座 准教授
細胞のエネルギー代謝を支えるミトコンドリアには、「呼吸鎖複合体」や「ミトコンドリア膜輸送体」と呼ばれる酸化的リン酸化(ATP合成)に必須の膜タンパク質が数多く含まれています。このようなエネルギー代謝に深く関与する一連の膜タンパク質について、特異的に作用する低分子化合物に注目し、「化学」と「生物」の両方の手法を用いて、その役割を解明することを目指しています。具体的には下記の4テーマで研究を行なっています。
1. ミトコンドリア呼吸鎖複合体-Iを標的とする生理活性化合物の合成と作用機構研究
2. 病原性細菌NADH脱水素酵素を標的とする特異的阻害剤の作用機構研究
3. ミトコンドリア膜輸送体を標的とする生理活性化合物の探索と作用機構研究
4. ユビキノンの新たな生理機能の発掘を目指した生物有機化学研究