白眉センター 特定准教授
文化的境界の越境時の「他者」との出会いで生じる諸問題を研究対象としてきました。具体的には、近世にグローバル化した国際社会において、日本がキリスト教というレンズを通じてどのように見られ理解されてきたのかを、複数のヨーロッパ言語の文献、そして文字資料にとどまらず図像や聖遺物のような文化人類的な資料を用いて分析してきました。ステレオタイプ化した日本像の形成を、数値化された指標から解析できないか、現在デジタル・ヒューマニティーズの方法論を通じて試行錯誤中です。
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フランス語の処女作(単行本・2020年刊行)は、あの『アナール(Annales. Histoire, Sciences Sociales)』誌上(近年の宗教研究書の書評特集号・2023年)で取り上げられました。極東から紹介された研究者としては唯一です。
【仏語】"Annales. Histoire, Sciences Sociales", Volume 78 , Issue 1 , March 2023 , pp. 184 - 187, https://doi.org/10.1017/ahss.2023.60
同書には、ほかにも以下の英語・仏語・日本語の書評が出ています。
【英語】The Journal of Ecclesiastical History (Cambridge University Press), Volume 73 , Issue 1 , January 2022 , pp. 156 - 157,
https://doi.org/10.1017/S0022046921001962
【仏語】"ASDIWAL: Revue genevoise d’anthropologie et d’histoire des religions" No. 16 (2021) https://www.asdiwal.ch/revue/pdf/no16/Asdiwal16-ComptesRendus14.pdf
【日本語】日仏東洋学会『通信』vol. 45(2022) http://www.classics.jp/sofjeo/tsushin/vol45.pdf
自著の要約および今後の研究の展望は、以下のタイトルで本サイトの論文セクションからPDFダウンロード可能:
「過去を研究するためにとる距離──自著『殉教の日本:近世ヨーロッパにおける宣教のレトリック』から出発する 「遠読」というデジタル・ヒューマニティーズ実践 」2024.