エネルギー理工学研究所 エネルギー利用過程研究部門 准教授
持続可能な開発目標(SDGs)を達成するため、構造生命科学的アプローチにより貢献したいと考えています。2つのテーマを設定しています。脱炭素社会実現に向けたテーマでは、草木バイオマスを解重合または変換する酵素の探索と構造機能相関解析、酵素の機能高度化、草木バイオマス由来の基幹物質の探索、効率の良い前処理方法の開発等を行っています。生命医科学のテーマでは、がん、白血病、神経疾患や感染症などに関わるタンパク質および核酸の構造機能相関解析を行い、疾病発症の分子機構の解明、さらには創薬開発に向けた分子基盤の確立を目指しています。研究生活の中で、NMR実験と立体構造及び分子運動の解析は、特に楽しんで取り組んでいます。最近では、in-cell NMRを応用して生きた細胞内における核酸の分子運動解析を行なっています。