総合生存学館 総合生存学専攻 准教授
人や物の往来の迅速化・大量化は、感染症の国境をなくさせ、ひとたび地球上のどこかで国際感染症が発生すると瞬く間に世界中を駆け巡る.感染症のグローバル化であり、グローバル化する感染症にどう立ち向かうかというのは21世紀、人類の至上命題の一つになっている.実際、ここ数年だけに焦点を当てても、エボラ出血熱、中東呼吸器症候群(MERS)、ジカ熱の大規模流行が多数の国に拡大し、人類へ脅威を与えたことは記憶に新しい.
私は、グローバル課題としての感染症問題に対して、科学に基づいた適切かつ柔軟な政策意思決定の実現を目標に、リスクを可視化する研究をしています。感染症流行ダイナミクスを、統計・疫学・数理モデル等を用い、定式化・構造化して捉え、死亡・流行リスク推定、医学的介入(予防接種・予防内服)・公衆衛生的介入(検疫・接触者調査・学校閉鎖等)の効果推定、疾病負荷・費用効果分析等の定量的評価を行っています。
http://square.umin.ac.jp/kj/kmizumoto_jp.htm
https://orcid.org/0000-0002-2748-6560
https://scholar.google.co.jp/citations?user=OW5PDVgAAAAJ&hl=ja
https://www.researchgate.net/profile/Kenji_Mizumoto