Graduate School of Medicine, Department of Human Health Sciences Associate Professor
kyoto-u.ac.jp自治体保健師の経験を経た後、教育・研究機関で保健師教育や健康増進に関する研究に携わっています。
連絡先(大学院への相談や研究に関して): yamashita.tadashi.3w☆kyoto-u.ac.jp (☆を@に代えてご連絡をお願いいたします)
健康格差の影響を大きく受けやすい集団の一つである「海外にルーツを持つ人々」の健康増進に焦点を当てています。疫学的手法を中心に、質的研究をはじめとする多様なアプローチを組み合わせて研究を進めています。
研究の柱は大きく2つあります。
・メンタルヘルスや孤独の解明に向けた研究 Research Aimed at Understanding Mental Health and Loneliness
疫学研究やソフトウェアなどのデバイス開発を主軸として進めています。
・大規模災害に向けた予防・支援に関する研究 Research on Preparedness and Support for Large-Scale Disasters
情報格差の是正を目指し、ニーズ調査やワークショップの開催を通じて取り組んでいます。
【関連情報】
①2025年6月10日に、ベトナム探究にようこそ講座」を開催し、第一回講演会として「在日ベトナム人の孤独を探るーその実態と対応への展望ー」を実施いたしました。次のURLより視聴できます。
② NHK神戸「神戸市看護大など調査 在日ベトナム人の3割余にうつ症状」2022年5月19日放送
https://www.youtube.com/watch?v=oWtwH4TWu3Y&t=13s
【研究:国内の公衆衛生課題に対するICTを用いた疫学的アプローチ】 ICT-Driven Epidemiological Approaches to Public Health Challenges in Japan
国内に潜在する母子保健をはじめとした様々な公衆衛生課題に対して、インターネット上の大規模言語データを活用した健康情報の分析や、オープンデータを用いた地域相関研究の手法を取り入れて研究を進めています。
【研究:国内の保健所・保健センターとの共同研究】Collaborative Studies with Public Health Centers in Japan
保健所や保健センターで活動する保健師が直面する課題(母子保健、成人保健など)や潜在的な課題に対して、現場と連携しながら研究を行っています。
【研究:東南アジア諸国をフィールドとした保健事業評価研究】Field-Based Evaluation Studies of Health Programs in Southeast Asia
フィリピンにおいて母子保健に関する健康課題の調査を実施しています(2011〜2020年、2025年〜現在)。これまでの主なテーマは、産後ケアや自宅出産の課題、鉄欠乏性貧血の現状およびその社会経済的要因です。現地のヘルスセンターや病院と協働しながら調査を行っており、フィールド調査を通じてフィリピン国内における健康格差や、医療職・保健ボランティアの果たす重要な役割を実感する貴重な機会となっています。フィリピン以外の国についても、研究の可能性を検討しています。